「ただ普通にしていると、ちょっと口がポカンと開いた状態になってしまいます」
「横側から見た時に、口が突き出してしまって見えているみたいです」
以上の噛み合わせ例には、「上下顎前突」という正式名称がついています。「口唇閉鎖不全」と呼ばれる噛み合わせ異常は、口が自然に開いてしまう為、口内も乾きやすくなってしまい、結果虫歯の発生率が高くなってしまうデメリットが付随します。
歯並びは一見綺麗で噛み合わせにも何の問題もないように見えますが、実は顎が全体的に前方に突き出している状態が「上下顎前突」です。この状態では、唇をちゃんと閉じておくことができず、常に開いています。口を閉じようとすると下顎に梅干に似た筋肉の緊張が走ってしまいます。この上下顎前突の治療には、やはり矯正が適しています。
矯正器具を装着すれば噛み合わせが正常化しますから、徐々に前歯を奥に移動させていきます。この治療法だと抜歯する必要はありませんが、もし歯並びに何らかの問題がある場合は、第一臼歯だけを抜き、空いたスペース分後ろへ歯を移動するアプローチがなされます。
噛み合わせの正常化を器具装着によって行い、顎の前部分の突出も正常な位置へ移動されます。上下顎前突は、大半の場合抜歯と矯正器具の組み合わせによって治療されます。成人の方でも問題なく矯正することが可能です。
費用は70万円から100万円と高額ですが、歯が動きやすい柔軟性の高い幼児期に治療した方が、治療期間も短く、その分費用も安く済みます。噛み合わせ問題以外でも、上下顎前突は容姿のコンプレックスにもなりますので、治療は機能面と審美面で納得できるよう、よく相談してから行うことをオススメします。