柔らかく簡単に噛める食べ物は、現代人の食生活にどんどん浸透してきています。顎の力なんてほとんど要らないぐらいです。この食生活の変化の影響で、現代人の顎の骨格は徐々に細く弱まってしまっていて、噛み合わせにも悪い影響を及ぼしています。それでは、理想的な良い噛み合わせとは、どのような状態なのでしょうか。噛み合わせには顎の影響も大きいですよね。
耳のちょうど手前あたりに顎の関節は位置します。この関節に手を添えたまま、パクパク口を動かしてみて下さい。口の動きが伝わってくる場所が下顎頭(かがくとう)で、関節の軸の役目を担っています。下顎頭は、下顎窩(かがくか)という名称のくぼみにはまっていますが、口を開け閉めすると動きに沿って中で回転しています。
このような動きや横に下顎を動かすような動きは、本来スムーズにできる筈なのですが、噛み合わせが悪化すれば下顎や顎の関節の動きにも支障をきたします。悪化した噛み合わせのまま放っておいてしまうと、疲労が次第に顎の関節付近の筋肉で蓄積され、炎症や顎関節症を引き起こしてしまう恐れがあります。
更に、上下の顎の骨に上下・左右・前後のいずれかで位置がずれてしまうなど骨格異常が発生すると、歯は顎を土台としていますから、当然歯にも悪い影響が及んで噛み合わせが悪化する可能性もあります。このような骨格異常による問題は、軽い症状ならほとんど歯科矯正で解決できますが、状態がひどければ外科的な矯正手術を受ける必要もなきにしもあらず、です。
噛み合わせと顎の非常に深いつながりをご理解いただけたでしょうか。